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うなぎ雑学








題名  御ぞんじ 山くじら かばやき
年代  天保二年(1831)
絵師  一勇斎 国芳 (歌川国芳)1797〜1861
版元  和泉屋市兵衛

三枚組みの歌舞伎絵の右側、猪の肉の前に立っているのは三代目坂東三津五郎 中央の女形は五代目瀬川菊之丞で正月用の鮭と奴凧を持ち、左端の初代沢村訥升がうなぎを割いている

那珂川町馬頭広重美術館 主任学芸員の長井さんによると
天保2年11月の顔見世で訥升の襲名披露が行われ、記念して当時の大役者二人の坂東三津五郎、瀬川菊之丞との三人揃いでこの錦絵が作られた しかし坂東三津五郎が年末に亡くなり、年明けには瀬川菊之丞も若くして亡くなったため、この三人が画かれた役者絵は貴重な資料でもあるそうです

また、真ん中の「山くじら」の行灯に自分の店名を洒落で書いた紙を貼り付けてしまって加工している店もあるので、一般の人には勘違いされやすい浮世絵としても有名です